2019年4月17日水曜日

キュタヒア 陶磁器の歴史

こんにちは、今日はお借りした本より抜粋しまして
キュタヒア陶磁器の歴史をお伝えします。

キュタヒア最大の陶磁器生産会社「キュタヒア・ポーセラン社」より発行された本

こちらでは陶器全般を「チニ: Çini 」と呼びます。由来は中国「チン: Çin 」です。
中国の青白陶磁器が世界を旋風していた時代にトルコにも伝わりました。

(私の個人的な感想としては、具体的なデザインや技法はイラン・タブリーズから陶工を呼び寄せ習得した訳ですから、なぜ、中国からの由来を採用したのかは疑問です!)

ですが、この長い長い歴史あるキュタヒアでは中国やイラン(ペルシア)から陶磁器技術を習得する以前に既に陶器産業は存在していました。(ですよね)

ちょっと横道逸れますが、キュタヒア博物館ではAD200年頃に製造されていたガラス食器が展示されています。ン千年前の縄文式土器の様なタイプはもちろんのこと、ガラス食器までありますから、「絵付け」技術という意味において16世紀にデザインを考案した絵付け陶器皿として美術品を生み出した、と理解しています。

それでは、このキュタヒア・ポーセラン社の書かれている昔話を始めます。

「 昔、むかし西アナトリアの職人達は週1回開催される大きな市場に自分達の陶器を持ち出し、販売していました。どこからともなく、その市場にある老女が現れ、彼女の陶器を販売し始めます。たちまち売りさばき、見事に短時間で完売しました。

 彼女の陶器は品質良く、他の職人達は嫉妬しました。どうすれば、あの品質を生み出せるのか疑問に思い、彼女の帰路を追いました.

 そして、彼女の住むその粘土に秘密があることが分かりました。問題はとても険しい山肌と河に囲まれた土地でしたが、職人達は何とかその土を持ち出すことに成功しました。

 もちろん、同じ高品質陶磁器を生み出すことが出来ました。たちまち、この陶磁器は有名になり、この村全体を「セラモリウム:昔の言語でセラミックの町という意味」と呼ぶようになりました。その後、大発展を遂げ「セラモリウム」から「※コティアイオン」へ
更に「キュタヒア」となりました。

これが何千年にも及ぶキュタヒアの歴史です。地球と人々の深い歴史です。1400℃の窯で焼かれた高品質の陶磁器は日常生活の必需品となりました。」





※KOTIAIONについての投稿はこちら

https://kutahyajp.blogspot.com/2019/01/blog-post_15.html

KOTIAIONはローマ帝国時ですから、おおざっぱに言ってAD200年頃からですね。
セラモリウムの方がキュタヒアより響きは断然よいと思いますけれど!

追文は会社の宣伝が入っていましたので割愛。


面白いですね。個人的には本当に「セラモリウム」という響きの方が「キュタヒア」より気に入っています。何かの化学記号みたいな響きですけれど!







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