キュタヒアデザインの歴史書より抜粋しました。
まずは画像をご覧ください。
こちらは16-18世紀のキュタヒア・アンティークになります。
直径50cmの大皿です。現在と同じくコンパスを使用されていたようです。
この頃の筆は何を用いられていたのでしょうか?
細かいところまでは勉強不足です。
線対称は比較的簡単にデザインできますが、幾何学模様を組み入れるのは至難の業!
画面を良く見ていただくと分かるのですが、幾何学模様は基本的に組み込む作用の為、線に見えても後ろにいったり前に来たり(画面上にレイヤーを入れる感じです)しています。
この一枚の大皿にどれだけ時間をかけて作業されていたのかと想像すると、相当の忍耐力が備わっていないと難しいですね。この時代に・・・・・
キュタヒア・アンティークは、その色合いにも特徴があります。現在では同じ色は生み出せません。キュタヒアの土地で収穫した土、鉱物のみ使用していました。アンティークは黄色が特徴的です。この色を見ると、キュタヒア・アンティークだと分かります。
地産地消精神ですね!
現在キュタヒアでは顔色(色付染料)は中国産を使用しています。
それでは、気絶デザインの数々をご覧ください。(ピンぼけ!失礼します!)
同じ16世紀でも、イズニックではサズ(葉っぱデザイン)やチューリップ、主に花を幾何学模様に組み込むモチーフが大流行していた中、地道に複雑で繊細なデザインを続けていたのがキュタヒアです。アルメニア人による力の抜けた人物像も有名なキュタヒアですが、こういった気の遠くなるような作業もあり、とても個性溢れる地域性が現在まで続いている証拠ではないのでしょうか。
因みにキュタヒア(赤〇で囲んでいるところ)とイズニック(グーグルポイント)の位置関係を地図で見てみます。
おおよそ200km弱あります
実はイズニックに行ったことはありません
イズニックはキリスト教では欠かせない聖地との事で、これまた歴史の交差点地域ですね
次回、行ってみます!
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