2019年5月3日金曜日

正倉院とヴィトン

こんにちは。今日は前回の正倉院の続きです。

年1回開催されます「正倉院展」
第67回(2015年度)に公開された「紫檀木画槽琵琶」のデザインがルイ・ヴィトンのモノグラムにそっくりだと話題になりましたね。

1300年前より 日本:正倉院貯蔵
( The National treasures of Japan : about 1300 years ago )


で、こちらがその話題のヴィトン・モノグラム




この頃はコピーライトなかったんでしょうか? 笑

1878年 かの有名なパリ万博で「ジャポニズム」旋風が巻き起こります。
もちろん、ルイ・ヴィトン氏も例外ではありません。
当時ゴッホ・セザンヌ・ルノワール・モネ達に多大な影響を与えました。

ルイ・ヴィトン氏 (元情報:https://www.tv-asahi.co.jp/ss/131/japan/top.html )

日本には「家紋」モチーフがあります。その家紋に影響されたルイ・ヴィトン氏は「LV」と正にイニシャルを入れ「家紋」としたのです。

市松模様➡「ダミエ」として影響されていることは言うまでもありません




ま、正直に言いましてオリジナルが日本でヴィトンは救われていますよね。
これが他の国でしたら、今頃大騒ぎの上、小さな国ひとつの予算ほど賠償請求していることでしょう。


当時からパリでは偽物と業者間の壮烈なデザインコピー闘争があったようです。難しいですね。こういった市場を作る仕掛けともいえるブームとコピー。やはり丸ごと、そのままコピーするのは道徳に反しますね。アーティストではなく「技術者」ですね。


日本人としては、誰しもが知るルイ・ヴィトンに影響を与えたデザイン画が日本である事は誇りですね。


やはりデザインを生み出してこそ、アーティスト。これを知ってしまうと、ヴィトンの技術だけを評価してしまいますね。実際、日本の漆塗り技術を用いた「櫃」をヴィトンは取り入れたそうですから、技術者ですね。


ヴィトンから新しいデザイン画は生み出されているのでしょうか?技術力の「Tiger」シリーズはシンプルで男性には良いかと思いますが、デザインではないと思います。

2003年に村上隆氏とのコラボも既に16年前。これも日本による験担ぎですね。


伝統技術を影響させて良いモノづくり。更に進化し続けるには、やはりデザインは大切ですね。

肝心の「紫檀木画槽琵琶」はペルシアに起源を持つとされる4弦の琵琶です。オリエンタルな雰囲気と規則正しく配列された木画(モザイク)に象牙や鹿の角を用いられた素晴らしい芸術弦楽器です。

文末になりましたが、キュタヒア・アーティストのシェムセッディン・ダレン氏の琵琶を弾く女性を描いた素晴らしいタイル画をご紹介します。
タイル20枚での作品です! いつも笑顔のダレン氏の作品の中で私はこちらのパネル作品が一番好きです。素晴らしいですね!



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