2019年2月12日火曜日

500年の時を超えて~モスクパネル復興プロジェクト

昨年から長期間を掛けて今も全ての工程を手作業で進めているプロジェクトがあります。

それは、エディルネ県Keşanに近い小さな町のKocahıdır Köyü Cami というモスクのパネルを500年振りに且つ忠実に再現する復興プロジェクトです。

イズニック衰退後、手を付けられなかった背景が想像できますね
なんと言ってもモスクですし・・・

現代の技術と鮮明な色を使用することにより、この先千年単位で保存出来ますね
そう考えると、やはりタイル画は中東文化の神髄であると思います


こちらが6枚パネルのうちの1枚になります。
右はオリジナルです。

左はギョルソイ氏による色選択の復興(アップグレード版)です。
ターコイズ色を加え、中心のブルーを鮮やかな赤色に大胆に更新しています。

それにしても、これまた500年前のデザインですよ
本当に素晴らしいですね

このパネルデザインは、16世紀に建てられた Sultan Selim Ⅱの墳墓パネルです
若干、魂に見えますね・・・

残り5枚は全て違うモチーフパネルです  現在、5枚目を制作中です
あと少し!

このパネルはタイルの組み合わせですが、この1枚1枚のタイルも手作りですから
作業前にパネルを組み合わせて1mmの差が出ないように、まるでパズルのように組み合わせていきます

はい、記念撮影です!


このグレードアップした最新版パネルについてインタビューしてみました

師匠曰く「notalar ayni yorum farklı」
翻訳:同じ楽譜を異なる演奏者により演奏した歌

昔のインタビューから一貫した回答ですね!

完成しましたら、納品前に展示会を開催されるそうです
楽しみ♪



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