2019年2月23日土曜日

Hatai モチーフ♡クラシック

イズニックと言っても、この花モチーフはHataiと言われています。
勉強不足で所以は知りません。 Hataiという地域はありますから、その地域が古くから用いていた花モチーフなのでしょうか。

【訂正】地域はHatayでした。スペルが違うので、地域は関係ないのですね。

Hatayはシリアに隣接したトルコ東部の市です。昔はシリアという国はなく、オスマン帝国領土内でした。

私は習いはじめからオリジナル・デザインが好きで、忠実に美術館保存の写真を元にオリジナルを再現しています。 現在の技術で色も微妙にコントロール出来ますので、
鮮やかなグリーンを少し薄めにして、クラシック調に仕上げました。

大満足です♪

限りなくクラシック調が好きなので、これからもトコトン、クラシックを追及します♡

16世紀当時には宮殿に「デザイン部門」が創設されていまして、ペルシャ、タブリーズ、ダマスカス、など中東各地からデザイナーや陶工を呼び寄せ、徹底したデザインを創りあげました。そのデザインは衣装にも活かされました。

そのデザインが見事なのは言うまでもありませんが、幾何学と組み合わせた花模様には宇宙に繋がるメッセージが盛り込まれていると推察出来ます。
日本のお寺にもシンボルマークがあります。神紋です。
まだ勉強中ですが、線対称、五芒星、六芒星を花模様で表すメッセージには同じものを感じます。



こちら2枚目です♡


最期になりましたが、こちらはHataiオリジナルです。
パワフルなデザインですね!


2019年2月12日火曜日

500年の時を超えて~モスクパネル復興プロジェクト

昨年から長期間を掛けて今も全ての工程を手作業で進めているプロジェクトがあります。

それは、エディルネ県Keşanに近い小さな町のKocahıdır Köyü Cami というモスクのパネルを500年振りに且つ忠実に再現する復興プロジェクトです。

イズニック衰退後、手を付けられなかった背景が想像できますね
なんと言ってもモスクですし・・・

現代の技術と鮮明な色を使用することにより、この先千年単位で保存出来ますね
そう考えると、やはりタイル画は中東文化の神髄であると思います


こちらが6枚パネルのうちの1枚になります。
右はオリジナルです。

左はギョルソイ氏による色選択の復興(アップグレード版)です。
ターコイズ色を加え、中心のブルーを鮮やかな赤色に大胆に更新しています。

それにしても、これまた500年前のデザインですよ
本当に素晴らしいですね

このパネルデザインは、16世紀に建てられた Sultan Selim Ⅱの墳墓パネルです
若干、魂に見えますね・・・

残り5枚は全て違うモチーフパネルです  現在、5枚目を制作中です
あと少し!

このパネルはタイルの組み合わせですが、この1枚1枚のタイルも手作りですから
作業前にパネルを組み合わせて1mmの差が出ないように、まるでパズルのように組み合わせていきます

はい、記念撮影です!


このグレードアップした最新版パネルについてインタビューしてみました

師匠曰く「notalar ayni yorum farklı」
翻訳:同じ楽譜を異なる演奏者により演奏した歌

昔のインタビューから一貫した回答ですね!

完成しましたら、納品前に展示会を開催されるそうです
楽しみ♪